金があってもできないこと
敬愛する小説家の殊能将之さんが凄い良いことを言っていたので抜粋。
「金さえあればなんでもできる」に対抗して、「金がいくらあってもできないこと」を考えてみた。
真っ先に思いついたのは「将棋が強くなること」。金さえあれば一流棋士を家庭教師に雇えるかもしれないけど、だからといって強くなれるわけじゃないからね。
a day in the life of mercy snow
ま、1局100万円払えば誰でも負けてくれるかもしれないし、1000万円ほど積めば日本将棋連盟は免状をくれるのかもしれないけれど、それと「将棋が強くなること」はちがう。そのへんを混同している人が多いのではないかと思う。
これと同様に、
まさにいかな潤滑な資金を保有していようとも、それだけでは決してC++やJava、Pythonといった言語をマスタすることはできない。
オブジェクト指向を理解することもできない。
また、その理解やマスタしたことが素晴らしい成果物を生み出すことにも繋がらない。
金を用いて凄い実装者を雇うことはできるけど、それ自体が何かになるわけでもない。
ある意味「そのへんを混同している人が多いのではないかと思う」
この業界、金だけと違いますけどね。
でも、幸せになるためには金も必要なんですけども。
ついでに著作紹介。
- 作者: 殊能将之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/08/09
- メディア: 文庫
- 購入: 40人 クリック: 628回
- この商品を含むブログ (283件) を見る