いや、読もうよ

強烈な違和感を感じた記事。
SEって、めっちゃ勉強家だよね?

あ、リソースってのはもちろん脳みそのことね。なので「この本にはどんなことが書いてある」と理解してしまえば、必要なときにそれを開けばいいとなる。確保はしておくんだけど、読まないまま並べてる……という背景には、そんな心理が見え隠れいたします。よーするに、読書するために買ってるんじゃなくて、自分専用の資料を取りそろえておくために買ってるんでありますな。

http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=001108

ちょっと待て。
読まずに本を本棚に並べておいて満足するのは無しだ。
いや、まぁ、そりゃ積ん読っぽくなる本もあるにはあるけれど、
本を読まずに「この本にはどんなことが書いてある」って分からないし、
引き出しに知識をいれたことにはならない。
辞書代わりにリファレンス的に使用する本なんて寧ろ少ない。書店の書棚に並んでいるのはリファレンスばかりか?
そこに並んでいるのは体系的にプログラミングを学習するために読む本が大半の筈で、
それらは辞書代わりにはならない。

なんでもかんでも頭に詰め込んで雑学大王を気取ろうなんてのは、その真逆であると見なされます。技術者的に言えば「リソースのムダ遣い」となるわけだ。

そんなこたぁない。
技術書を読むのは雑学大王を気取るつもりはなくて、必要な知識、必要になるであろう知識を系統立てて蓄えておいていざというときに使うためである。
それ自体を使わなくても立派な下地になる。
読まずに書棚に背表紙を並べて「効率よい知識の引き出し」なんて思うのは大間違いだ。
本を読むのが「リソースのムダ遣い」って……なんだそりゃ。


本はいつでも読める訳ではなく、
寧ろ「読む」という行為は時間がかかるものなので、
不断から読んでおいて損はないし、
寧ろ読んでおかなければならないと思う。(趣味で読むことももちろんあるけど)
それは常日頃書くソースコードや開発をする意識に反映されるわけだから。


読んだ本はすべて脳味噌に収まるわけではないけれど、
それでも知識を辿るための木となって頭の中には収まる。
細かい事を忘れてしまっても、必要になったらまた本を開けば良い。
それだけで随分違う。
読まずに置いておくだけの本が何の役に立つ?


きたみりゅうじ」って、なんかずれている気がするなぁ……。

追記:
困ったらWebで問題解決しようとするのが適切、という考えもあるかと思いますが、
ぐぐって解決策を見つけるのが妥当とは思っていません。
寧ろ判断がつかない状態でGoogle先生が常に正しい答えを提示してくれると思ったら大間違いだろうと思う。