セキュアな言語やフレームワークなんてあるのだろうか?

「ないよ」と言ってしまうと思考停止だと思うので、
「なさそう」ないしは「難しい」という論旨で考えてみる。


secureであることはsafetyである。


例えば自動車で言うと、
manual車でギアの操作が難しく事故を起こしてしまいがちsafetyでないので、
automatic車を作ったとしても、
車による事故がなくなる訳ではない。
そして、場合によってはギアチェンジをする必要性が生じることもある。(レースなど)


料理でいうと、
包丁の扱いが難しく怪我をしてしまいがちでsafetyではないので、
スライサーやピーラーを作ったとする。
でも、スライサーもピーラーも刃物にはかわりなく怪我が無くなるわけではない。
そして、包丁の役割も無くなるわけではない。


よりsafety、よりsecureであることは目指すべきところでありつつも、
「完全にsafety」は到達できない領域にある気がする。
(誰もそんなことは言ってないかもしれないですが、完全がないということは……という意味です)


未来を思い描いたとき、科学が進化し、
車が本当の全自動車になったとしても、
包丁が人間は切れないが人間でないものは切れるようになったとしても、
完全にsafetyではない。


結局のところRだってPだって、
使い手に依存するのだろうなと考えてしまう。
なので、

運転もできないような人に免許を与えてもらっても困ります。
車は本当に危険ですから。

という意見は至極納得だし、
やっぱり、道具を使うのは人なのだ、と思ってしまうのでした。


要するに
「免許がなくても道路を走ることができ誰でも簡単に運転できる車ですよ。無料ですよ」
という謳い文句で「アクセルとブレーキとハンドル」しかない車が配られて、
道路を勝手気ままに走られたら恐ろしいよね、ということなのかな。


「仕様的に安全」かどうかは知識や経験に基づき論理的に判別されなければならないしね。
僕はPでもRでもいいので、やはり人だと思うのだ。
セキュアかどうかを考えセキュアに作るのは人で、
そうしたことを踏まえる前に走り出してしまえる謳い文句は幻想であり、危険だと言えるのかもしれないですね。