暗号技術入門 -秘密の国のアリス-
うん、読みやすいね。結城さんの著書は読み物として読めるのは利点。
暗号化はWeb(というか通信)で主に使われている技術だけれども、ゲームや組み込み系でも使う機会はあるだろうから、憶えておいて損はない技術。
パスワードを保護するためにDESやAESで暗号化したり、MD5やSHA-1などのハッシュ関数を利用したりすることでセキュリティを高め、大切な情報を保護することができる訳だが、技術よりも開発者の意識がきちんとしているか、が大事かな。
例えば、今あるサービスのセキュリティ意識は大丈夫? 様々なサービスにパスワードを預けているわけだけれども、それはきちんと保護されている?
そんなことも考えさせられる。自分がどんなに警戒していても、サービスの管理者が何も考えていなければ同じ事。
なので、これからは信頼できるサービスかどうか、ということも問われていると思う。
そうした中で、今の携帯ゲーム機や携帯端末にも無線通信機能が搭載されているわけで、マシンの中にあるプライバシー情報を保護する意味でも、暗号化は大事な知識となる。
どういう攻撃手段があるのか、穴はどこにあるのか、人間の意識の問題は?
などと、様々な視点で知識を与えてくれる良書。
- 作者: 結城浩
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2003/09/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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