数学ガール

中野の書店に普通においてあったので購入。

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)


こういう本を高校生の時に読みたかった、
というのはまさしくそうで、
高校1年という設定のテトラの視点にあわせて読むと分かりやすく読める筈。


ただ「因数分解」とか忘れてしまっている人がよむと
きっと数式を飛ばしながら読むことになってしまうので、
本当の面白さがわからないかもしれない。(多分、理解しようと思いながら読めば読める筈だけど)


簡単だけど難しい、そんな感想を抱く。
要するに知識が無ければ本当にこの本を楽しむことはできない。
だからこそ、数学をもっと知ろうという「きっかけ」に成り得るんだろうけれど。


数学の美しさは理解をした後に訪れる。
理解ができないと数学は只の文字と数字と記号の羅列にしか見えない。
でも、この本はそうした不可解と思えるものに物語を与えてできる限り数学を好きになって貰おうという姿勢を持っている。


その姿勢に背中を押されながら気軽に読めて数学に興味を持てる本じゃなかろうか。
読んでいて分からなくなったら、高校の数学をちょっとだけやり直してみればいいのだから。
そうしたらきっと本当の楽しさがわかるまで数学と戯れることができるんじゃないだろうか。