Write Great Code

Write Great Code〈Vol.1〉ハードウェアを知り、ソフトウェアを書く

　開発の基礎となる「ハードウェア」と「ソフトウェア」の親和性を扱った書籍となっています。
　基礎的なところになっているので「エレガントなコード」というよりは、理解しておくことでより高速で、コンパクトで、省リソースなコードに発展するという内容です。

　2進数から、文字列、浮動小数点、ブール代数など本当に基礎となるところを押さえているのですが、きっとJavaやVBしか触ったことがないよ、っていう人にはかなり難しい内容になっていると思います。（きっと簡単には理解できないと言い切れる内容）
　例を挙げると途中で扱われるBCD演算（0x9999を9999と扱う方式）などは除算機が乗っていないハードではとても有用な数値表現ですが、除算にコストがかからないハードでは殆ど使われないでしょうし、触れる機会さえ与えられない知識です。
　逆にZ80のアセンブラなどに親しんだ人にとってはあまりにも基礎的な内容すぎて、ある意味知っていて当然すぎる知識の羅列となっているかもしれません。
　ただ、「自分はハードと遠い気がする！　もっとハードと仲良くなりたい」と思った人には最適な本。
　というか、知識に自信がないゲーム開発者は絶対読むべき。損はしないはず。Javaな人には微妙だけど、読んでいてほしい本。VBな人には読めないので買わないが吉。