企画屋は作りたいものがあるなら責任を持て
id:neodenjinさんの、http://d.hatena.ne.jp/neodenjin/20060914/p5において、
企画屋はもう少し責任を持って動け。
という言葉から想起された思い出があったので記載。
ゲーム開発で「企画屋=プランナ」というのは「取りあえず面白い事を考えれば良い」とか「好きなゲームをつくっていられる」とか「考えたものが形になる」とかそういう存在ではなくて、所謂、所々の(人員だとか日程だとか担当者とのやりとり)調整だとか仕様決めだとかバランス取りだとかスクリプト書きだとか色々と「やらなければならない」仕事があります。面白い企画を出して終わりとかではありません。
中でもプログラマとは色々と細部を詰めなければならないのでどちらかというと規格にあった素材に関してつめる必要があるデザイナよりも技術よりの知識が求められます。
要するにこういう仕様やこれだけの規模の企画がどれだけの人数でどれだけの期間で出来るだとか、そういう見積もりくらいは大体出来ないと困るわけで、少なくとも「用語知識や言語知識くらいは持っていてほしい」というのがプログラマの要望です。
多くの場合企画屋さんは、
で分かれる訳ですが、プログラマあがりやデザイナあがりという人は元々技術的な下積みがあるので(差異はあれど)ある程度見積もりをしたり無茶を言ったりすることが少なげです。言葉も通じやすいです。
たぶん、これは作業経験があるので用意しなければならないものがきちんと思い浮かぶからだと思います。
……が、生粋の人は下地がないので無茶を言ったりやらかしたりします。
一度、経験のある生粋の人(30すぎ)と話をしていて(その人はプログラムのプの字もわからないので)「プログラムの知識もあった方が良いですよ」と話をしたことがあります。
が「俺はRPGツクールで勉強をした」とか宣いました。
あほか、おまえはあほか。
その辺の学生みたいなことを言うんじゃないよ、と思ったりするわけですが、まぁ、それはよしとしましょう。
その人の仕事っぷりときたら、
スケジュール時「仕様がいついつまでに必要」→「やっとく」
当日「できました?」→「忙しかったから無理」
仕様がでてきても穴だらけとか……。
お前はあほか! ふざけんなよ! 戦だ、武器を持て!
みたいな感じで埒があきません。
そのくせ、「何で俺の企画が通らんのか」と年中愚痴る。「市場にはあんなにつまらない企画が横行してんのになんでだ」とか言う。
いや、そりゃ貴方が無能だからですよ。とは言いませんでしたが、所謂それらの人は「有能(=ゲームの発想ではない)」だから作りたいものをつくったりそれなりの年収を得ているわけで、底辺でうろうろしているのにはそれなりに理由があると思うのだがどうか。
プログラマやデザイナに信頼されない企画屋が上にいけると思ったら大間違いですよ。
この人ではないですが、違うプロジェクトでもプログラマが集まって仕事をしない企画屋をどうすべきかファミレスで話し合ったことがあります。
こういう背景があるのを知っているかどうかは知りませんが、いい加減な仕事をしがちな企画屋はもっとちゃんと責任を持つべきです。(ちゃんとやっている人もいますけどね)